猫が震災以来何も口にしなくなり、押入にこもっています

猫は環境の変化に非常に敏感で、人間と同様ショックを受けると、食欲が全くなくなります。今起きていることを言葉で伝えることができないので、安心させることは簡単ではありませんが、可能な範囲でいつも通りの平穏な日常を装うことがいいと思います。その子にとってその狭い押し入れの中は、一番安心できる逃げ場である可能性が高いので、無理に外に出そうとしたりせず、心ゆくまでそこにいさせてあげた方がいいと思います。

食べない事も心配ですが、水分を取らないと衰弱が早く進んでしまいます。また、トイレにいっているかも気を付けていて下さい。隠れている所から無理やり引っ張り出す事はせず、出来るだけ多く、落ち着いた声で声をかけてあげて下さい。食べない原因が精神的トラブルである場合、その子が安心できる所で現状を受け入れ気持ちの整理を終えさえすれば食べ始めるはずですので、それをそっと手助けするとよいでしょう。

アイデアとして、隠れている押し入れの中をその子の生活空間になるように、おふとんを少しだけ横にずらしてスペースを作って、そこにトイレとごはんを入れた食器、お水を置いてみてはいかがでしょうか。

また、猫は水場に好みがある様に見える事があります。流れる水が好き、お風呂に貼ってある残り湯が好き、稀にトイレの水が好きということもあるので、容器や状況、温度などを工夫すると良いかも知れません。

吐き気がないなら多少でも食べさせましょう。白米によるおかゆを、とろっとろにして指で口の中に入れてやるか、上あごになすりつける、鼻につける、手先につけるなどを声をかけながら行うことで食べてくれることがあります。手元にスポイトのようなものがない場合は、ティッシュやコットンに水やミルクを含ませて絞るのも手です。無理せず様子を見ながら行ってください。
参考:経口補水液の作り方

スポイト状の物(お弁当用醤油入れなど)があったらあげやすいと思います。

物資の不足については、県の環境衛生課、市の環境衛生係または県の獣医師会へ直接相談してみることができれば、連絡を取ってみることもお勧めします。
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